お知らせ
2月2日(日)の日曜教室では、
こんなやりとりが行われていました。
鈴木校長が中島さんの” 切り "を見ています。
生舟への並べ方がもっこりとしてばらけているので、
駒分けをした後、切った時の姿に麺の輪の方を
右手の親指と小指で寄せてつかみ、
左手がそれを受けて持ち上げて打ち粉を振るって、
反対側を斜めにならないように揃えて右手で掴み、
上下を反転させたら輪の方の打ち粉をふるい、
そのまま生舟に輪の方から置いていくようにやってみせます。
右から3束目が鈴木校長の並べた麺です。
早速中島さんも挑戦します。
右から4、5束が中島さんが教えられたように並べたものです。
最初の1、2束と違い、たいらに並んでいます。
高橋さんの” 水廻し "です。
川島さんが「指に水が触れないように、
周りの粉を水の上にかけて、
最初は、鉢底に指をつけないで
水廻しをしてみて。」と教えています。
坂井さんの” 本延し "です。
森下さんが「肘を伸ばして、
手首を90度にして、
目の下で体重を乗せて延せば
麺体が引っ張られないで延されていく。」と。
しかし、坂井さんの手首はどうでしょう。
むずかしいなあ。
(日曜教室担当 平賀 記)
令和7年1月25日(土)の午後から
埼玉県県民活動総合センター(けんかつ)で
全麺協首都圏支部主催による
指導員三級・二級に任用され指導技術の向上をめざす方
を対象とした「指導員技術講習会」が開催されました。
当倶楽部は、会場設営等を担当しました。
講習会は、まず第1講は、指導員一級の鈴木光雄氏による
「アドバイスチェックシートの解説と概要」で、
次に行われる「アドバイスシート活用による指導」前の
基本的な指導の考え方の説明がありました。
・各工程を理解し良い麺体が出来、均一に延され、
高い切り揃え率でそばが打ちあがっていれば、
作業のやり方は問わない。
・技術指導は画一的なそば打ち指導をするのではなく、
個性や流儀の多様性を認めることが大切である。
それを踏まえた上で、「目標」に向かったがダメになった
「状態」の「作業」のどこに問題があったのかを受講生と
共に探り、一緒に解決策を考え、受講生が理解・
納得できるようにアドバイスできるよう
アドバイスシートを活用しようというものでした。
次の第2講は、5組の二段位実演者と
デモ打ち指導者(三級指導員代表者)との
”技術指導”を各組受講者約20名のグループに分かれ、
アドバイザー(二級指導員)の元、受講者全員による
デスカッション(デモ打ち指導者のチェックをチェック)を
行いました。
ちなみに第2組目の我が組は、
実演者がしらこばと蕎麦打ち会(埼玉県)の松井さん、
指導者にさいたまそば打ち倶楽部北本(埼玉県)の私、平賀が
”技術指導”を行いました。
1kg玉の二八そばを打つのですが、
そば粉の半分の量の水(500cc)を用意するのかと思いきや
計量カップに380ccしか入れません。
もう、ここからいつもやっている北本と違う作業が始まって、
どうして、500ccを用意しないのかと聞くと、
1回目の加水量が多くも少なくもならないように決めているから
とのこと。粉の状態を確認しなくてもとりあえず1回目の加水を
76%と決めて確実にその量を入れ、その後の水廻しされた
粉の状態を見て、残りの120ccを計量し、次の加水量を
決めているようでした。
角出しでは、真ん中を延すのに片手を麺体に乗せ、その手の上に
もう片方の手を乗せていたので、また、どうして?と聞くと
両手を麺体の真ん中に乗せると角が変な形になってしまうから
ということでした。
肉分けも上下の部分を90度ふってから行うなど、
それぞれの工程が新しく見るやり方ばかりで、
こんなやり方もあるのかと感心してばかりでした。
そんなこんなで私の”指導”はほめることばかりで、
その後のデスカッションでは、
1箇所ではなく移動して見るべきだとか、
水の計量を分けてやるのは時間の無駄だとか、
加水の時に確かに天地返しをしていたが、
小さな粒が残っていたなど、
もっと、認定会で時間内に終わるよう、
的確に作業の問題点を指摘しなければいけないと
指導について”指導”されてしまいました。
他の組では、指導者が終始指摘・解説していたり、
実演したりしてもいたようですが。
第3講は、「粗挽きそば打ち実演と解説」です。
第2組は、さいたま蕎麦打ち倶楽部北本の川島さん(五段位)
による実演・解説が行われました。
五段認定用そば粉の1.5kgの十割そばが打たれていくのを
質疑応答を交えながら見学しました。
(HP担当 平賀 記)
1月18日(土)倶楽部例会では、
会議後、鈴木会長による「粗挽き粉」の
実技研修がありました。
まずは、パワーポイントで作った
「粗挽き粉のそば打ち技術を考える」を
プロジェクターで投影し、鈴木会長の講義がありました。
粗挽き粉の.pdf (0.03MB)
ここでは、次の2点が重要項目としてあげられました。
1水廻しを考える ー 粗挽き粉の水分浸透度から
①粗い粒子への水の浸透に時間差が発生
粉に水が行きわたる水量を一回目に加水し、
大粒を撹拌、湿式粉砕する。
②水を十分浸透させて粒状の小塊を造る
細粒から中粒へ(ゴマ粒から小豆粒へ)
第二加水以降は粘りが出ないよう50cc程度ずつ
加水し、撹拌する。
粉をばらしながら撹拌し、加水し架橋液膜により造粒する。
水が橋渡しとなって粒どうしが結びつきだんだんと大きくなる。
③50cc程度の加水を複数回繰り返し、中粒くらいにし、
水の浸透度と粘り出し具合を確認、最終加水を判断する。
できるだけ小さい粒の状態を維持するように水廻しし、
見極める。(梅干し大のブロッコリーの状態を造る)
2練りを考える ー 巻き込む練りの効果
①くくった玉を巻き込む(二つ折りにして練る)を繰り返し、
それにより、麺の断面がバームクーヘン状になる。
②巻き込む練りの効果
・表面が上に引っ張られる
・表面付近の水分や空気が外へ押し出される
・余分な空気や水分が徐々に外側に押し出される
・” つら ”が出る(この外側に出された水分で生地の
底がしっとりとなる)
3それから、もう1点
地延しの縁(ふち)は、本延しの四辺になる。
続いて、福田さん(五段位)による粗挽きそばのデモ打ちを
鈴木会長に解説してもらいました。
五段粉の状態
切り
朝比奈さんの感想です。
「五段粉…粗挽き10割・・しっかりとうまくまとまっていると思いました」
(HP担当 平賀記)
*写真が少なくて申し訳ありません。
五段位認定会用の練習粉が決まってないので、
極荒のそば粉で打ってみればと言われ、打ってみました。
いきなり十割は難しいだろうと二八そばを試しに打つことに。
極 荒 1,200g
小麦粉 300g
水 900cc
を用意しました。
ふるいにかけると32メッシュでは、もちろん粉が通らず、
24メッシュでも全部は落ち切りませんでした。
ふるいに残ったものも鉢の中に入れました。
800ccと手水10ccを加水しましたが、
見極めが早すぎました。
練りに入ると硬くて艶が出てきませんが、
なんとかまとめました。
地延しが小さい。38cm。
丸延しは、なんとか65cmに。
角出し3回目の延しに入る前の状態です。
幅が出ていないので、90度振りました。
加水不足のため、麺体が硬く、延し不十分のままたたみました。
横59cm×縦21cm。
駒開き。平打ち麺です。
なんとか切りましたが、
ビニール袋の中には、切りくずが402g入ってます。
茹でるとぶちぶちと切れ麺になりませんでした。
それでも、天せいろやとろろぶっかけそば、鳥南蛮でおいしくいただきました。
そば粉は、甘みがあっておいしいそば粉でした。
また、大量の切りくずは、ガレット(17枚も焼けました!)にして食べました。
*粉がふるいを通りませんでしたが、
加水の見極めや練り、延し、切りの練習になりました。
また、別の粉で試してみたいです。
(HP担当 平賀記)
1月19日の日曜教室では、
賄いそばをくるみ汁で食べました。
*日曜教室*
金子さんの打った賄いそばを
松本さんが作ったくるみ汁で食べました。
くるみと砂糖、みそをすり鉢で擦ってペースト状にします。
そこにめん汁を入れ、さらにすり鉢で擦ります。
*分量は、次のとおりです。(16人分)
くるみ 230g
砂 糖 77g
み そ 77g
めん汁 1300cc
(基本の比率からだとめん汁は、1920ccだけど控えました。)
みそを加えるのがミソです。
賄いそば(ネギとわさび菜トッピング)とくるみ汁
麺によく絡みます
みんなでおいしくいただきました。