お知らせ

2024-07-09 18:34:00

「種から植えるT V」

テレビ東京の日曜日午前11:30〜12:00のこの番組で、

5月12日から始まった「こじそばプロジェクト」。

(5/12の内容は、そばの種植え30万粒、そば打ちの極意を学ぶ

はだの地蔵そば、旬の山菜盛り天そば、そばがきだったらしい。)

 

そばを種から育て、打って食べるまでを自分たちでやる

というコーナーなのですが、

先日6月30日には、筋まきで種を撒いていました。

ちょっと興味があります。

 

7月7日には、このコーナーはなかったので、

いつやるのか不定期のようです。

 

(HP担当 平賀)

2024-07-09 15:57:00

6月例会

2024年6月22日例会実施の

そばの実等調理実習レシピ 4品です。

(当日修正したものです)

 

 

1. 早蕎麦[ はやそば ](大根ソバ)(平賀)

「日本の食風土記」(市川健夫著、白水社刊)で

「早蕎麦」(別添参照)を見つけ、

見たことも食べたこともないけど作ってみようと思いました。

 

 

IMG_9451.jpeg

 

(写真:塚越さん)

 

 

 渡辺さんに大根を剣付きで刺身のツマのように細長くおろしてもらい、

シャキシャキ感を残すくらいにゆでながら、

水で溶いたそば粉を入れてかきまわし大根とからめ、

お椀に入れ汁をかけて食べました。

今回は、教室の鴨南蛮そばのめん汁を使用しました。ちょっと辛かった。

トッピングは、刻み海苔と山葵です。お腹いっぱいになりました。

 

 唯一人、実物を食べたことがある加藤さんからも

「これは、食感もよく、ビタミンCを含み栄養バランスが良い」

と高い評価を頂きました。

 

 

IMG_9421.jpeg

 大根だけど、そばみたい?

加藤さんが食べた早蕎麦は、千切りだったようです。

 

 

 北本式早そばを完成でき、そば文化に足跡を残せたのは大変な収穫でした。

 

 

 

2. ソバの実炒めの大葉巻(鈴木会長)

そばの実50gをフライパンで香ばしくなるまで炒る。それを食器にとる、

赤みそ50g、砂糖50g、めん汁50ccを加え混ぜるて煮詰める。

煮詰めた味噌を冷まし、炒った蕎麦の実と混ぜる。

1枚の大葉をたたむように少量を包めば完成。

 

 

IMG_9616.jpeg

 

(写真:塚越さん)

 

 

 

 

   IMG_9423.jpeg   IMG_9422.jpeg

 

 夏の一品。

 

 

3. そばの焼味噌(渡辺)

抜き実を空炒りし、お好きな具材と和わせる

(ニンニクすりおろし、青シソ、

アーモンド、赤味噌、白みそ、

 

 

 

IMG_9617.jpeg 

(写真:塚越さん)

 

 

 

 

*ゴルフボール大にまとめ、

木べら(しゃもじ)の表面に平らに延ばした後、

包丁で軽く格子模様を付け、

最初は遠火で、少しずつ火に近づけ

合計1分ぐらいガス火で炙り、

ちょっと焦げて香ばしさが立ち上ったら完成。

(焼き方は、「男の隠れ家」(2009年9月号 55頁

 [永山(寛康)流薬味術]を参考にしました。)

 

IMG_9424.jpeg  IMG_9425.jpeg  IMG_9426.jpeg

 

 

IMG_9427.jpeg

 どっちが美味しく焼けたかな

 

 

喜界島の炒りゴマ、くるみ 、生姜も用意はありましたが

時間がなく未使用。

チビチビと箸で取って食べると、これは酒のつまみにぴったり。

 

 

4. そば団子のお澄まし(渡辺)

打粉で蕎麦掻きを作り団子に丸める。

スロベニアのヂガンチを作る要領です。

お吸い物に入れるのでなるべく小さく。

粉茶で緑色にした白玉風のものしか作る時間がありませんでした。

5分間茹でる。

並粉と違いたんぱく質が少ないのでそんなに固くなりません。

白だしでお吸い物にする。

沖縄の海ブドウと駿河湾の桜えびに白出汁をはり出来上がり。

 

 

IMG_9428.jpeg

 1句 北本で そばとたわむる 桜えび(卓也)

 

 

 

 

*早蕎麦について

「日本の食風土記」(市川健夫:著、白水社刊、1998.12.25発行)より抜粋。

   IMG_9618.jpeg

『手打ち蕎麦をつくるには、かなり高度な熟練を要し、

また手間がかかるので“け”の食(日常食)にはなりえなかった。

そこで簡単に調理できる蕎麦食がいくつかあり、

食生活が豊かになったいまでは風土食として珍重されている。

 (中略)

 信越国境の苗場山麓にある秋山郷は、かつて焼畑耕作が盛んで、

ソバがアワとともに主穀になっていた。

 (中略)

秋山郷でよくつくられたものに「早蕎麦」があった。

 

 

   IMG_9443.jpeg

 

 

これはダイコン蕎麦ともいうべきもので、ダイコンを細長く刻んで

茹で、それを醤油と出しで味つけをし、

その中にソバ粉を入れてかきまわすとできあがる。

見た目には手打ち蕎麦のように見え、かつ短時間で調理できるので、

早蕎麦の名がつけられたものだ。

これは、一種の救荒食であったので、

客に提供するのは失礼だとして提供することを忌む傾向が地元の人にある。

しかし、私がすすめてつくってもらったところ

外来客の多くから、高い評価を得ている』。

 

< 今回、鈴木さんが事前に作ってみたそうだが、

記述どおりにそば粉を入れるとダマになってしまうので、

そば粉を水で溶いてから入れてみたそうです。 >

 

 

(6月例会担当 渡辺、平賀) 

2024-06-10 22:01:00

2024年5月31日

倶楽部の会員 市川 祐助さんが亡くなられました。

享年77歳でした。

「 年を重ねると時間の経過が益々はやまってくるのを感じます。

 今年ももう半年が過ぎてしまいました。また永年一緒にそば打ち

 活動をしてきた人が御昇天されるということは寂しい限りです。

  市川祐助様は、分桜流彩の国そば薀蓄の会発足当時からそば打

 ちをはじめられ楽しんでいただきました。

  市川さんは段位に拘らずもう四段位、五段位の技能がありなが

 ら段位を取得せずに黙々とそば打ちを楽しんでおられました。

 

  健康を害してしまい長らく療養につとめられておりましたが、

 この度は誠に残念です。心からご冥福をお祈りいたします。

  合掌

 

    加藤 憲                      」

 

 

 

「 本日(2023.6.7)、倶楽部の黎明期からの古い会員であった市川祐助

 さん告別式に加藤さんと参列してきました。

  元の職場で同じ建築職として活動し遊び仲間でもあったし、俱楽

 部にも私が誘いましたので惜別の思いは禁じえませんでした。

    鈴木 光雄                     

 

亡くなる前、おそばを食べたいと家族と一緒に道場に行きました。また、

自宅の1階で過ごすことが多く、メール等で倶楽部の活動を気にしていま

した、と奥様がおっしゃっていました。

 

IMG_1303.jpeg

       *2012.2.26 三段位認定埼玉大会(けんかつ)にて、三段位合格 

 

 

ご冥福をお祈りします。          (HP担当 平賀)

 

 

2024-06-03 11:55:00

倶楽部の5月例会は、

会議のあと、そば料理の実技研修でした。

鈴木会長のレシピ(別添)をもとに

普通の細く打ったそばを使ったそば稲荷と

太そばを使った料理(そばサラダ、そば

の胡麻和え、そばチップ、そば汁粉)、

それに漬け鮪の蕎麦の実まぶしを作りました。

 

 

IMG_9158.jpeg   一人5品

 

 

 

 

最近は、賄いそばももりそばばかりだし、

コロナ禍以降そば会も開いてないしということで、

久しぶりにみんなで、と言っても五段受験者たち等は、

尾道へ行っているので、残った8名での研修会でした。

 

 

IMG_9143.jpeg 玉ねぎを刻んだり、 

 IMG_9142.jpeg 胡麻を擦ったり

 

 

IMG_9146.jpeg 太麺は、長いので

 IMG_9148.jpeg  半分にちぎって揚げます

 

 

IMG_9154.jpeg そば汁子

 

 IMG_9155.jpeg  

 レシピにないワラビのおひたしもおいしい

 

 

 

 

普通の細いそばと太そばを同時に打つ技を教わりました。

角出しが終わり、肉分けのあとの本延しで、

真ん中の3分の2ずつを普通に延し残りの3分の1は延さない。

 

 

 

 

漬け鮪にまぶす蕎麦の実は、

フライパンで炒ったあとすり鉢で軽くつぶします。

 

IMG_9156.jpeg 漬け鮪のそばの実まぶし

 

 IMG_9157.jpeg そばの胡麻和え

 

 

 

メニューとしては、たくさんありましたが、

そばの量は1kgです。

みんなでそばの話をしながらおいしくいただきました。

 

 

IMG_9151.jpeg 

そばチップを摘み食い

そば料理は、楽しい。

  

pdf 20240524そば料理資料.pdf (0.06MB)

 

 

 (HP担当 平賀記)

 

2024-05-24 18:22:00

まあ、そば打ち上達に関係あるのかないのか分からないですが、

ちょっと、コーヒーでも飲みながらお付き合いください。

新井白石の「蕎麦麺」という漢詩についてです。

先日、「いつかたこぶねになる日」(小津夜景:著、新潮文庫)

をぱらぱらと立ち読みしていたら

" 空気草履と蕎麦 "の章に目が止まる。

新井白石の以下の漢詩の

著者小津夜景氏による翻訳が面白い。

きれいなそば打ちの景色が見えてきます。

新井白石もそばを打っていたのでしょうか。

 

蕎麦麺

落磨玉屑白皚皚

素餅団円月様開

蘆倒孤洲吹雪下

蓬飄平野捲雲来

鸞刀揮処遊糸乱

翠釜烹時畳浪堆

萊箙葷葱香満椀

肯将麻飯訪天台

 

蕎麦

石臼(いしうす)から落ちる玉屑(ぎょくせつ)はまっしろにかがやき

素餅にまるめた生地を満月にひろげてゆく

中洲(なかす)に倒れた蘆(あし)に雪が吹き下ろすかのように

麺棒(めんぼう)をよこたえて打ち粉をまぶし

平野を転がる蓬(よもぎ)が曇を巻きつけるかのように

麺棒をうごかして生地を巻きとる

美しい包丁で刻めば蜘蛛(くも)の糸となってみだれ

麗(うるわ)しい釜(かま)で茹(ゆ)でれば重なる波となってゆれる

大根おろしと長ねぎの香りが椀(わん)に満ちれば

なんで胡麻飯(ごまめし)を食べに天台山まで行く気になろう

 

*新井白石(1657明暦3年〜1725享保10年)

 江戸中期の朱子学者・政治家(角川日本史辞典)

*漢詩出典(新井白石全集 第5巻1977年国書刊行会)

 

この漢詩の後の小津夜景氏の文章がこれまたいいのだが、

これは、どうぞ文庫本を手にとってみてください。

 

IMG_9140.jpeg 

 

  (HP担当 平賀記)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ...