お知らせ
まあ、そば打ち上達に関係あるのかないのか分からないですが、
ちょっと、コーヒーでも飲みながらお付き合いください。
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新井白石の「蕎麦麺」という漢詩についてです。
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先日、「いつかたこぶねになる日」(小津夜景:著、新潮文庫)
をぱらぱらと立ち読みしていたら
" 空気草履と蕎麦 "の章に目が止まる。
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新井白石の以下の漢詩の
著者小津夜景氏による翻訳が面白い。
きれいなそば打ちの景色が見えてきます。
新井白石もそばを打っていたのでしょうか。
蕎麦麺
落磨玉屑白皚皚
素餅団円月様開
蘆倒孤洲吹雪下
蓬飄平野捲雲来
鸞刀揮処遊糸乱
翠釜烹時畳浪堆
萊箙葷葱香満椀
肯将麻飯訪天台
蕎麦
石臼(いしうす)から落ちる玉屑(ぎょくせつ)はまっしろにかがやき
素餅にまるめた生地を満月にひろげてゆく
中洲(なかす)に倒れた蘆(あし)に雪が吹き下ろすかのように
麺棒(めんぼう)をよこたえて打ち粉をまぶし
平野を転がる蓬(よもぎ)が曇を巻きつけるかのように
麺棒をうごかして生地を巻きとる
美しい包丁で刻めば蜘蛛(くも)の糸となってみだれ
麗(うるわ)しい釜(かま)で茹(ゆ)でれば重なる波となってゆれる
大根おろしと長ねぎの香りが椀(わん)に満ちれば
なんで胡麻飯(ごまめし)を食べに天台山まで行く気になろう
*新井白石(1657明暦3年〜1725享保10年)
江戸中期の朱子学者・政治家(角川日本史辞典)
*漢詩出典(新井白石全集 第5巻1977年国書刊行会)
この漢詩の後の小津夜景氏の文章がこれまたいいのだが、
これは、どうぞ文庫本を手にとってみてください。
(HP担当 平賀記)
全麺協そば道段位
初二段位、三段位認定会埼玉大会がそれぞれ
令和6年5月18日(土)、5月19日(日)に
吉見町民会館フレサよしみにて
特に三段位については、
全麺協埼玉県会員協議会による実行委員会
が主管し実施されました。
いちごの里吉見の田園風景の中に
ちょっと風変わりな建物があり、
その中の小ホールで認定会は、行われました。
緊張感と静寂の中、そば打ちの音と
計時係の残り分数を読み上げる声と
審査員の打ち台をめぐる足音だけの会場で
受験者の皆さんは、普段の稽古で磨いた力を
十分に発揮できたことでしょう。
初段位 受験者数14名 合格者14名
合格率100%
最優秀者 金澤 康弘さん(彩蕎一門会)
二段位 受験者数10名 合格者10名
合格率100%
最優秀者 松井富士男さん(しらこばと蕎麦打ち会)
三段位 受験者数15名 合格者12名
合格率80%
最優秀者 森 隆さん(彩蕎一門会)
上記の審査結果が出るまでの間、
18日は、小林 浩さん(さいたま蕎麦打ち倶楽部北本)
19日は、米田 千鶴さん(彩蕎一門会)
に、三段位認定会で使用した粉で二八そばのデモ打ちを
披露していただきました。
小林さんは、そば道五段位を保有し、
沖縄県や新潟県へ赴きそば打ちの輪を広げています。
米田さんは、昨年度行われた
第1回全麺協 そば道五段位全国大会で
女流部門で優勝されました。
受験者のみなさん、審査員のみなさん、
デモ打ちのみなさん、
そして、スタッフのみなさん
お疲れ様でした。
・・・HP担当 平賀記
令和6年度全麺協そば道段位認定会(初段・二段)の開催要項の
そば打ち台の寸法等に記載誤りがありましたので、
令和6年4月30日付けで受験者に対し次のとおり周知しました。
計量カップ等令和6年4月30日訂正.pdf (0.05MB)
さいたまそば打ち倶楽部北本 初二段認定会担当 平賀 義昌