お知らせ

2025-01-23 15:09:00

1月18日(土)倶楽部例会では、

会議後、鈴木会長による「粗挽き粉」の

実技研修がありました。

まずは、パワーポイントで作った

「粗挽き粉のそば打ち技術を考える」を

プロジェクターで投影し、鈴木会長の講義がありました。

pdf 粗挽き粉の.pdf (0.03MB)

ここでは、次の2点が重要項目としてあげられました。

1水廻しを考える ー 粗挽き粉の水分浸透度から

 ①粗い粒子への水の浸透に時間差が発生

  粉に水が行きわたる水量を一回目に加水し、

  大粒を撹拌、湿式粉砕する。

 ②水を十分浸透させて粒状の小塊を造る

  細粒から中粒へ(ゴマ粒から小豆粒へ)

  第二加水以降は粘りが出ないよう50cc程度ずつ

  加水し、撹拌する。

  粉をばらしながら撹拌し、加水し架橋液膜により造粒する。

  水が橋渡しとなって粒どうしが結びつきだんだんと大きくなる。

 ③50cc程度の加水を複数回繰り返し、中粒くらいにし、

  水の浸透度と粘り出し具合を確認、最終加水を判断する。

  できるだけ小さい粒の状態を維持するように水廻しし、

  見極める。(梅干し大のブロッコリーの状態を造る)

 

2練りを考える ー 巻き込む練りの効果

 ①くくった玉を巻き込む(二つ折りにして練る)を繰り返し、

  それにより、麺の断面がバームクーヘン状になる。

 ②巻き込む練りの効果

  ・表面が上に引っ張られる

  ・表面付近の水分や空気が外へ押し出される

  ・余分な空気や水分が徐々に外側に押し出される

  ・” つら ”が出る(この外側に出された水分で生地の

   底がしっとりとなる)

3それから、もう1点

 地延しの縁(ふち)は、本延しの四辺になる。

 

 

続いて、福田さん(五段位)による粗挽きそばのデモ打ちを

鈴木会長に解説してもらいました。

 

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五段粉の状態

 

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切り

 

朝比奈さんの感想です。

五段粉粗挽き10割・・しっかりとうまくまとまっていると思いました」

 

  (HP担当 平賀記

 *写真が少なくて申し訳ありません。

 

2025-01-21 09:59:00

五段位認定会用の練習粉が決まってないので、

極荒のそば粉で打ってみればと言われ、打ってみました。

いきなり十割は難しいだろうと二八そばを試しに打つことに。

 

 極 荒 1,200g

 小麦粉  300g

 水    900cc

を用意しました。

ふるいにかけると32メッシュでは、もちろん粉が通らず、

24メッシュでも全部は落ち切りませんでした。

ふるいに残ったものも鉢の中に入れました。

 

IMG_1870.jpeg握っても崩れる

IMG_1871.jpeg24メッシュのふるいに残る

 

IMG_1872.jpegあおってあおって水回し

800ccと手水10ccを加水しましたが、

見極めが早すぎました。

練りに入ると硬くて艶が出てきませんが、

なんとかまとめました。

IMG_1873.jpeg菊煉

IMG_1874.jpeg鏡餅

 

 

地延しが小さい。38cm。

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丸延しは、なんとか65cmに。

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角出し3回目の延しに入る前の状態です。

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幅が出ていないので、90度振りました。

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加水不足のため、麺体が硬く、延し不十分のままたたみました。

横59cm×縦21cm。

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駒開き。平打ち麺です。

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なんとか切りましたが、

ビニール袋の中には、切りくずが402g入ってます。

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茹でるとぶちぶちと切れ麺になりませんでした。

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それでも、天せいろやとろろぶっかけそば、鳥南蛮でおいしくいただきました。

そば粉は、甘みがあっておいしいそば粉でした。

IMG_1888.jpeg IMG_1889.jpeg IMG_1895.jpeg

 

 

また、大量の切りくずは、ガレット(17枚も焼けました!)にして食べました。

IMG_1901.jpeg IMG_1902.jpeg IMG_1903.jpeg IMG_1897.jpeg

 

*粉がふるいを通りませんでしたが、

 加水の見極めや練り、延し、切りの練習になりました。

 また、別の粉で試してみたいです。

 

    IMG_1887.jpeg なんだこれ?おそば?

  (HP担当 平賀記)

2025-01-21 04:50:00

1月19日の日曜教室では、

賄いそばをくるみ汁で食べました。

 

 

*日曜教室*

 

 

 

IMG_1855.jpeg700g玉を極める

粗挽きの粉の十割そばの水回しIMG_1856.jpeg

IMG_1857.jpeg左上の角が四角くするには‥‥

薄く延したつもりが厚くてIMG_1858.jpeg

IMG_1860.jpeg十割の練り

切りにみんなの目が集まるIMG_1863.jpeg

 

金子さんの打った賄いそばを

松本さんが作ったくるみ汁で食べました。

 

IMG_1862.jpeg

 

くるみと砂糖、みそをすり鉢で擦ってペースト状にします。

そこにめん汁を入れ、さらにすり鉢で擦ります。

 *分量は、次のとおりです。(16人分)

  くるみ 230g

  砂 糖 77g

  み そ 77g

  めん汁 1300cc

(基本の比率からだとめん汁は、1920ccだけど控えました。)

みそを加えるのがミソです。

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賄いそば(ネギとわさび菜トッピング)とくるみ汁

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麺によく絡みます

 IMG_1865.jpeg

みんなでおいしくいただきました。

 

2025-01-20 18:30:00

令和7年1月5日(日)午後から

さらしな蕎麦打ち講習会が始まりました。

 

北本道場では、1月から3月までの第一日曜日、第二水曜日、第二土曜日の

そば打ち教室の終わった午後に、受講生等の要望でさらしな蕎麦打ちの講習会を

はじめました。

更科(さらしな)そばを打つのに次の2通りのやり方があります。

 

  ①湯練法

  ②そば糊法

 

今回の講習会では、①の熱湯を注ぐ湯練法で行いました。

そして、それぞれが1kg玉か500g玉の「しらゆき(白雪)」の

さらしな二八そばを打ちました。

 

1 さらしな粉800g(400g)と小麦粉200g(100g)を木鉢に入れます。

  さらしな粉と小麦粉をよく混ぜてから山を作ります。

 

2 やかんで沸かした熱湯を粉の量の53%から55%を鉢に入れ、

  最初、やけどしないようしゃもじ等の道具を使い(素手でもよい)素早く練り、

  素手でまとめて玉にします。

 

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やかんの熱湯をボウルに移し、

 

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粉の山の上に熱湯を注ぎます。

 

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テルモスに入れて注ぐと熱湯が冷めなくていいです

 

*さらしな粉の成分は主に炭水化物(でんぷん)であるため、

 でんぷんを熱湯で加熱し糊化したそば糊と、小麦粉のグルテンの

 粘りを利用してさらしな粉を繋げるのです。

 

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 ヘラで素早くかき混ぜます。

 

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 だんだんかたまりになってきます。

 

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 素手で括っていきます。

 

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 粗練りを少ししました。

 

 

3 玉をビニール袋で包み、8分から10分間冷水で冷やします。

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 練る作業は、この後なので、括ったら素早くビニール袋に入れます。

 

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 この後の作業で水分が蒸発しないように冷まします。

冷ましている間に鉢掃除をして練る準備をしましょう。

 

 

4 菊練で玉の温度が均一になったら延しの作業に入ります。

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 ヘソ出し

 

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 地延し

 

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 角出し

 

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 四角くなりました。

 

 

5 延しは丁寧に、二八そばと同じように、綿棒を転がし加圧し延します。

  戻り延しも通用しましょう。

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 延しは丁寧に。

 

IMG_1722.jpeg

 丁寧に。

 

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 文字が透けて見えるくらいに、1mm以下の厚さに延します。

 

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500g玉で60cm×80cmの大きさになりました。

 

 

6 延しの目安は、縦150cm×横(幅)80cm

  8枚たたみで厚さ1.2cm

  12枚たたみで厚さ2cm

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 8枚たたみ

 

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 切る前に5cm幅に印をつけ、切りべらの見当を付けました。

 

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 とりあえず5cmごとに4箇所に印をつけました。

(たたんだ手前の折り目のところにメジャーの金具を押しつけて縦に線を入れました。分かります?)

 

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 切り

 

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5cm幅を切りべら50本を目指しました。

5cmの目印の手前で50本だったので、1mm以下の細さ?

 

IMG_1711.jpeg 

切り

 

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 駒開き

 

IMG_1730.jpeg

 切り

 

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 生舟に並べました。

 

 

今月は、「しらゆき(白雪)」でしたが、

2月は、抹茶を練り込んで「茶そば」を、

3月は、お雛祭りで2色の「紅白」を打ちます。

 

*さらしな蕎麦を打つのは、初めてという人も

 上手にきれいなおそばが打てました。

 また、家に持って帰って食べると家族にも好評でしたし、

 意外においしいので、驚いたとのことです。

*茹でる時は、1束ずつパラパラとお湯の中に入れましょう。

 ドバッと入れると麺どうしがくっ付いてかたまりになってしまうので

 気をつけましょう。

*茹で時間は、10秒から20秒です。

 

   (担当 菅谷・川島、HP担当 平賀記)

 

 

 

 

 

 

2025-01-07 21:20:00

第21回上里学園そば打ち訪問

 

昨年になりますが、

令和6年12月21日(土)に

埼玉県立児童養護施設上里学園に

そば打ち訪問をしました。

 

この企画はクリスマスの時期に合わせて

子供たちにそばを振舞うもので、

今回で21回目の訪問です。

 

朝のミーティング.jpeg 朝のミーティング

 

 

コロナ禍にあっては休止を余儀なくされていたので、

5年ぶりの訪問となりました。

 

 

館長挨拶.jpeg 館長の挨拶

 

 

 

多くの子供たちがこの日を楽しみに待っていてくれて、

倶楽部の面々も「美味しいそばを打つぞ!」

といつもより力が入りました。

 

 

1回戦.jpeg 5人1組で3回打ちました

 

 

   生徒見学.jpeg 生徒たちが見学に来ました

 

 

 

 倶楽部会員13人で30kgのそばを打ち、

そば稲荷と二八そばを子供たちや学園のスタッフさんに

振舞うことができました。

 

 

調理室内.jpeg  調理室で食事の準備

 

 

 

   調理スタッフ食事.jpeg スタッフの方々にも二八そばとそば稲荷を食べていただきました

 

また、会員が開発を手掛けたそば粉を使ったジェラート

「そば愛す(そばアイス)」も子供たちにプレゼント

することができました。

 

 

そば愛す.jpeg クリスマスプレゼントの「そば愛す」

幻のそばチョコアイスです

キャラメリゼしたそばの抜き実が混ぜられています

 

 

 子供たちからは笑顔で「美味しかったー」、

「いっぱい食べたよ!」など喜んでいただき、

「来年も来るからねー」と返して無事に閉会となりました。

 

  (担当 菅谷・福島 記)

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