お知らせ
11月23日(土)土曜教室の午後、
倶楽部の11月例会が開かれました。
会議の後、秋新のそばの抜き実で料理をみんなで作りました。
参考にしたのは、「そばづくし」(柴田書店:刊)に掲載されている
静岡県裾野市のお蕎麦屋さん” 蕎仙坊 "の齋藤親義さんの献立です。
春夏秋冬の献立なので、材料が手に入らないものもあったので、
献立をアレンジして作りました。(レシピは、別添PDFファイル参照)
*写真は、当日テーブルに並べた料理は、すぐに食べられてしまったので、
試作品と食べ散らかされたお皿を載せましたので、あしからず。
①そばの実と小松菜の胡麻油和え
韓国料理のナムルのようで、簡単にでき、
煎ったそばの実のカリカリ感と小松菜のシャキシャキ感が楽しめます。
②そばの実入り白和え
柿がおいしい季節、柿だけでもいいのかもしれないけど、
糸こんにゃくやニンジン、茹でたそばの実が入るとさらに季節感が増します。
信州味噌など調味料の入れ過ぎに注意が必要です、薄味でいいのかも。
③そばの実炒飯
白米の代わりに茹でたそばの抜き実を使い、
胡麻油と干しエビの香りが食欲をそそります。
試作品では、カップに入れて形よく盛り付けられたのですが、
茹でが足りなかったのか、パラパラとくづれ、そばの実も硬めでした。
盛りつけたときのカイワレやグリーンピースの緑が添えられただけでおいしそうでした。
④そばの実五家宝風
形ときな粉のまぶされ方から、
埼玉の熊谷や加須の銘菓、五家宝” 風 "と
なっていますが、食感は、京都の” 洲濱(すはま)"です。
当日は、水あめを煮詰めるのが足りず
そばの抜き実と黒豆きな粉と水あめを混ぜた後、
もう一度鍋に戻し、こげつかないように煮詰め
それをクッキングシートを敷いた巻き簾に棒状に延し
五家宝の形に巻き、冷めてから切り分けました。
これが、ケガの功名でそばの実も柔らかくておいしかったです。
この日、一番人気でした。
*写真撮る間もなく、これは、試作品です。
そばの実の料理、みなさんも楽しんでみてはいかがですか。
11月例会実習編(HP掲載).pdf (0.12MB)
(例会担当 平賀記)
ちょっと前(令和6年9月14日(土))のことですが。
全麺協首都圏支部主催「第一回そばを究める総合講座」への参加
当道場の会員5名は、令和6年9月14日、
台東区浅草地内の「食品衛生センター浅草ビル6階講堂」
で開催された「そばを極める総合講座」へ参加してきました。
本講座は、「そば文化を幅広く普及し、継承し、発展させて
いくための条件整備」の一環として全国で初めて開催された
総合講座でした。
*講座のチラシとカリキュラム
講座の内容は、
1 講演一部 蕎麦の歴史と文化
講師:井上 直人 氏
(信州大学名誉教授・農学部特任教授)
*麦の歴史と文化(講師 井上直人氏)
2 講演二部 東京の蕎麦打ち事情と江戸そばの発展
講師:鵜飼 良平 氏
(上野藪そば 三代目 会長)
3 講演三部 そば打ちと食品衛生について
講師:公益社団法人 日本食品衛生協会
4 講演四部 江戸流手打ちそば実演と解説
講師:田中 富夫氏 第7代全日本素人そば打ち名人
講師:川野辺 豊子氏 第22代全日本素人そば打ち名人
講師:米田 千鶴氏 第1回全麺協五段位全国大会 金賞
であり、
第1回全麺協五段位全国大会 金賞 受賞者 米田 千鶴氏による実演と
講師:鵜飼 良平 氏(上野藪そば 三代目 会長)の解説
各講師から蕎麦の歴史と文化、東京の蕎麦打ち事情、食品衛生について
貴重な講演がありました。
また、実技ではそば打ち名人3氏による試技が披露されました。
参加者113名は、蕎麦学の講座と実技の披露を熱心に受講し、
盛大に終わりました。
(参加者 塚越記)
更科そばの講習を先月から実施する予定でしたが、
来年1月からの実施に変更になったことは、
スケジュールでお知らせしているところです。
(加藤さんが、今日は午後から更科そば講習があると思い
来てくださいました。)
それでも昨日の水曜教室の後、やってみたいと
受講生の小笠原さんが更科粉を持参して言うので、
今回五段位を取得したばかりの川島さんが
「茶そば」の更科そばの打ち方を教えました。
(私たちが15日の” 本庄ひまわり福祉会のそばを楽しむ会 "の
準備でバタバタしている中だったので、写真が撮れませんでした。)
初めて打つ更科そば、包丁で切ると、
普通のそばよりも気持ちよく切れると楽しんでいました。
(写真は、最後から2束目のをいただいて、
家に持ち帰ってから撮ったものです。
早速、” 茶そば "いただきました。)
また、教室の賄いでは、菅谷さんが、
川島さんの合格祝いで紅白の更科そばを打って、
お椀でお澄ましのように美味しくいただきました。
(更科そばの” 茹で ”はむずかし。
ひと束ずつどばっと釜に入れてしまったら
お湯の中で泳がないで、固まってしまった。)
(HP担当 平賀記)
(社)全麺協主催・首都圏支部実行委員会主管の
第11回そば道五段位認定本審査会が
今月11月8日(金)〜10日(日)の3日間にわたり
東京都台東区の浅草、食品衛生センターを技能審査会場として、
また、全麺協研修センターを意見発表会場として開催されました。
今回は、北は北海道から南は福岡県までの全国から
学科試験を通った111名(最終的には110名)の方が受験し、
14名1組で8班に分かれ、技能審査と意見発表に挑みました。
当倶楽部は、首都圏支部の一員として
8名が意見発表の進行を担当しました。
技能審査会場から待機場所の黒猫亭まで誘導し、
そこから意見発表会場へ1人ずつ誘導(発表会場の控え室が狭いため)、
司会進行、時計係などを担当しました。
閉会式では、中谷理事長の挨拶、
” そば打ちをする人を育てたい。そのための段位認定制度を設けた。
地域貢献、社会貢献、生涯学習、4段位5段位の方たちへの特別な思い、
期待がある。五段位を受験していただいてありがとう。”
鵜飼審査員長の講評等
” 五段位というのは、きびしい。
合格した方は、誇りをもって技術の研鑽、後進の指導を
しっかりと自分の立ち位置を持っていただきたい。
90点がボーダーライン。技能、学科の試験を超えてきた。
指導者になる人は、大きな責務がある。期待したい。
もっと先を目指して、後輩のために道をひらいて欲しい。
段位認定会のレベルを上げて行って欲しい。”
のあと、合格者のゼッケン番号が読み上げられました。
合格者は、54名。合格率は、49%。
合格された方々には、「おめでとうございます」と、
また、惜しくも不合格となられた方々には、
仲間との切磋琢磨や日々の研鑽する姿に対し
「すてきでした」と言いたいです。
みなさん、お疲れ様でした。
(HP担当 平賀記)